金や銀にも対応できる印刷
風呂敷は単なる布製品ではなく、デザイン性が高いグッズとしても知られています。
さまざまなカラーのものが存在しますが、そのなかでも特に珍しいのは金・銀の表現です。
どちらと言うとシックな配色が多めなので、煌びやかな風呂敷として大きな存在感を放っています。
それを見て、どのように制作されているのか疑問に感じる人もいるでしょう。
一般的な風呂敷の製造法では不可能だと思われる要素も要素も入っているからです。
その答えはとても簡単であり、豊彩色インクジェットプリントが活用されています。
現代の印刷技術があるからこそ実現できた風呂敷というわけです。
さまざまな利点がありますが、そのなかでも特に大きいのは明度と再度の再現性に他なりません。
デザインの時点では素晴らしい配色を思いついても、いざプリントすると違って見えることはよくあります。
その課題を克服した技術であり、普通の染色をはるかに超えた精度でカラーリングを行えます。
これによって、金や銀といった光沢を感じさせるような色付けも行えるというわけです。
具体的にはCMYKという4種類のインクを用いて実施します。
この組み合わせによって細かな色まで表せるようになりました。
光沢も美しく再現が可能
風呂敷というと独特の光沢感を連想する人もいるでしょう。
それを重視する場合は、素材として使用できる生地が制限されてしまいます。
一般的には、ポリエステルの光沢感が好まれており、価格や耐久性の面でもよく選ばれています。
しかし、上記のプリント技術により、他の素材でも同等の光沢感を出せるようになってきました。
フルカラーも不可能ではなく、これによって風呂敷のバリエーションは一気に広がったのです。
それまでは希望のデザインがあっても、忠実に再現するのは難しいのが実情でした。
特にグラデーションなどの特殊な表現は、別物といえるほど劣化していたケースも珍しくありません。
表現できる少ない色数で再現するため、そのような現象が起こっていたというわけです。
それに対してフルカラー印刷なら、風呂敷用のデザインをそのまま出力できます。
もちろん光沢感に関しても、忠実に出せるといっても過言ではありません。
昔から使われている便利なグッズが、大幅に現代の技術によって発展しました。
他のものと組み合わせてインテリアとして使えるほどのレベルです。
とりわけデザインを重視する人は、この方法による製造を選択すると良いでしょう。