風呂敷を日常に取り入れる

膨大な資料もしっかり収納できるので非常に便利

風呂敷で彩る日本では昔から大きな荷物を持ち運ぶときや、和装の時のバッグの代わりとして
風呂敷を活用してきた歴史があります。今ではあまり使う機会が減ってしまっている
アイテムではありますが、実は弁護士や検事が裁判所の法廷に出廷する際に
事件に関する記録や証拠、膨大な資料を持参する際に、カバンではなく風呂敷を活用しています。

現在エコバッグの代わりとして再び注目されてきている風呂敷は、
若い女性にも人気が高い華やかな発色で美しい柄が人気になっています。

ほぼ100%の検事が利用している物は桐の紋入りの公給品で、落ち着いた無地のものが主流です。無地の風呂敷の魅力

必ず風呂敷を使用しなくてはいけないという訴訟規則があるわけではないのですが、
ほとんどの検事が利用している理由の一つに、刑事裁判において裁判の日に裁判所に対して
証拠を提出する必要があり、この供述調書や実況見分長所など書類の他に、事件で使用された
凶器などの実物も提出する場合があります。

カバンでは様々な大きさや形の異なる物が入らない恐れがありますが、
サイズの大きな風呂敷なら多種多様な形状にも対応できることがメリットです。

そのため様々な証拠物を簡単に持ち込めるアイテムとして昔から利用されている歴史があります。

書類が折れたり破れないように持ち運べる

検察官にとって事件に関する記録や証拠、資料の持参は、非常に重要な要素だと考えられています。
特に供述調書などの証拠書類は裁判所に必ず提出しなくては行けない書類なので、
サイズの合わないカバンに入れて万が一折れてしまったり、破れてしまったりするようなことがってはなりません。

そのことから検察官は重要な書類、証拠品は通常のビジネスバッグのようなカバンは
一切使用せずに、公給品であるふろしきを活用するようになっています。

書類を運ぶ

ふろしきは中に入れる荷物に合わせて様々な包み方が行える特徴があり、
書類など形を崩さずに持っていきたいものであれば、ふたつ包みがおすすめです。

ふたつ包みはふろしきを裏にして広げ、中央に包みたい物を置き裏が見えないように右端、
左端部分を中央でクロスし、角を整えてから結びます。

後は同じように結んでいない両端部分をクロスして結べば完了です。

形を崩すことなく運ぶことができる特徴があるので、大量に書類がある時でも
折れや破れてしまうのを防いで、汚れからも守ることができます。

証拠品として書類以外の物を持ち運ぶ際には、瓶一本包みがおすすめです。
縦に長い物ならふろしき中央に包みたいものを置き三角形に折り上げ、
上の部分を輪ゴムで縛って固定したら両端をクロスして巻きつけます。

後は反対側で真結びし、ゴムを外せば完成です。